昨日お茶のお稽古の席で、先生に訊かれました。「『漸』の下に『耳』と書いて『ニイ』と読む禅の言葉、ご存じありません?」ご存じどころか、何のことやらさっぱりわからず、「次のお稽古までに調べてまいります」と這々の体で辞去した次第です。
「わたし達は座禅をしてます」と言い切っている以上、何としても調べねば! 禅語ですから、手元の辞書には文字自体見つかりません。最後の手段だとインターネットを開いたものの、手書きパッドが認識してくれません。なんとか苦労して調べたのがこれです。
「聻」ニイ「それ見よ」「それだ」「そこだ」等、端的を指示する辭也。また「これは如何に」と言外の意趣を聽取せしめん爲に、詰問の意にいふことあり。
今井福山校・中川澁庵著『禪語字彙』
『無門関』 第20則「大力量人」に用例があります。・・・久しぶりに真面目に調べ物をした冬の夜でした。(霊峰)
コメントをお書きください