禅では、修行に精進することを「工夫」と言います。いわゆる坐禅は「静中の工夫」と呼ばれ、これに対して労働を通じての修行を「動中の工夫」と呼んでいます。内外の掃除や草取り、典座仕事などは「作務」(さむ)と言い、すべて「動中の工夫」です。
作務は修行の中でも大きなウェイトを占めており、臨済禅では「動中の工夫静中に勝ること百千億倍」といわれるほどです。静中、動中どちらがというよりも、二つが両の手のようにぴったり一つになってこそ本当の修行ということなのでしょう。
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