摂心会に行こう  (№6)公案を工夫

 さあ、いよいよ参禅です。

 老師から「公案」という問題を頂いて、座禅の時間に座布団の上で答えを工夫します。公案はどれも理屈や道理では解決できません。頭で考えるのではなく足の親指で考えなさい、と先輩に教わります。ますます混乱しますよね。

 どうやら“考えるのを止めて感じたことを答えとして老師の処に持って行け”ということかな、と思ってはみたものの「親指がムズかゆい」では答えになりそうにありません。

 額と脇の下に汗が吹き出します。座相が崩れると警策が飛んできます。万事休す!(いやいや、まだまだ、これからこれから)